第15回建交労学校に参加して
建交労学校が、6月7日(金)~8日(日)の3日間、静岡県伊豆のホテルサンバレー富士見で開催され、関西支部からは、本多委員長、北村副委員長、藤川書記長、朝日分会の神原組合員、開組合員、奥田組合員の5名が参加しました。全国から組合歴1ヵ月の青年から組合歴40年の大先輩まで幅広い年齢層が集まり、全体で60名の参加となりました。
第1日目は記念講演で平和のたたかいを学ぶ
記念講演でジャーナリストの伊藤千尋さんから「仲間を作り世界を知れば、未来への確信が持てる~ぐるり地球 82ヵ国の取材から」伊藤さんは、82ヵ国の取材から得た体験や平和と人権意識に向かう世界の流れや国際情勢について貴重なお話をしていただきました。講義1では、建交労長崎県本部委員長の中里研哉さんから「今を生きる私たちにできること・・先輩たちの壮絶な被爆体験を次の世代に」のタイトルで沢山の資料と映像を通して長崎に落とされた原爆の恐ろしさや先輩組合員の壮絶な被爆体験についてお話していただき、「ロシアのウクライナ侵攻やイスラエルのガザ地区攻撃など急激な情勢の変化により核兵器の使用や原発への攻撃が何時起きるか分からない情勢になっているもと、もし核兵器が使用されたらどうなるか、今を生きるひとりひとりが真剣に考え行動しなければならない。ともに語り、行動しましょう」と呼びかけました。
2日目は建交労の業種別のたたかいを学びました
建交労には、業種部会がトラック、ダンプ、生コン、建設関連など12部会があります。講義Ⅱでは「建交労の魅力!業種部会のとりくみ紹介」 として、トラック、学童保育、労職の3部会の先頭に立つ役員から以下の内容で講義がされました。
●全国トラック部会講師 松澤彰一(全国トラック部会副部会長)
トラック業界の抱える問題点・人手不足で若者に魅力のある業種にする為にできる事・トラック運転手誰でも年収500万円~700万をめざし賃下げなしの労働時間短縮の実現を目指して奮闘している。
●全国学童保育部会
講師 田村一志(全国学童保育部会事務局長)
子どもたちの権利が守られるように学童保育所を児童福祉施設への位置づけが必要として、全国の登録児童数や待機児童数をもとに学童保育所のニーズが増える一方で、学童保育指導員が不足している実態があり、指導員の平均賃金は全産業水準を大きく下回っていること、労働環境も整っていない問題や、非正規、日替わりの指導員しかいない自治体も多く、子どもたちの命、発達を見守る指導員の役割を軽視する自治体施策では子どもたちにまともな保育を保障できない実情と子どもたちに等しく学童保育を保障すために必要な最低基準が示されました。
●全国労災職業病部会
講師 長島公美(全国労災職業病部会幹事)
・職業病の労災保険申請の手伝い・事業主 監督署との交渉などの実務に・振動障害・騒音性難聴・じん肺・アスベスト関連疾患の内容
トンネルじん肺闘争の歴史と3つの要求「①ゼネコンはじん肺防止対策を実施すること②国はそのための規制権限を行使すること③基金制度の創設」の実現に向けた闘いについて報告を受けました。
各部会のとりくみや今後の展望などを報告していただきました。
最終日は建交労の歴史を学んで目標を掲げて、修了
最終日には、角田委員長を講師に「建交労がうけついだもの、いまとこれから」を学びました。運輸一般、建設一般、全動労の3つの労働組合がひとつとなり1999年9月に建交労が誕生してから今日にいたるまでの歴史や、他業種産別である建交労の強みとしてこれまでの闘いや業種部会が進める運動の成果など新入組合員の参加も多いなかで分かりやすくお話していただきました。建交労は「FAMILY」仲間意識を高め ・話上手・聞き上手なろう!うけつがれてきた事を大事にしよう!と熱く教えてくれました。
その後参加者全員が一人ずつ壇上でプラカードを使って、自分の思い目標を発表しました。今回学習出来たことを明日から活かし!目標を達成できる用に頑張ってもらいたいです。
最後に角田委員長から全員修了証を頂いて無事第15回建交労学校は、閉校しました。
楽しい交流も
夕食は、分散会で決められていた5班に別れてテーブルを囲い、茹でカニお刺身などの豪華なバイキングに地ビール地酒を頂きながら、自己紹介から始まって職場の悩み、とりくみなどの意見交換しました。 夕食後は、時間やお酒が足りない方達は、部屋に戻り二次会交流会が始まったそうです。
また、二日目には、今年のレクリエーションは昼食BBQ交流会として、ホテルからバスで30分程の「しいたけの里」に移動し、お肉に野菜、みずみずしい椎茸を頂き、班ごとにBBQを楽しみ交流を深めました。椎茸狩りの体験をさせてもらって、家族へのお土産も出来ました。